電動パーソナルモビリティ「スズライド」を発表

小さい台車 オフ 投稿者: SLlov7uk

2025年3月開催のジャパンモビリティショーで、スズキは立ち乗り型電動パーソナルモビリティ「スズライド(SUZULIDE)」を世界初公開しました。高齢化が進む地方での短距離移動や、免許返納後も自立した移動手段を確保したい人のニーズに応えるべく、「歩くより速く、クルマより気軽」をコンセプトに開発されています。

スズライドの概要

車体はアルミ合金フレームと樹脂カウルの組み合わせで、車両重量は16kgに抑えられています。ハンドルはワンタッチで折りたたむことができ、全長98cmのコンパクトサイズに収まるため、玄関先や自動車のラゲッジスペースにも収納しやすい設計です。前後12インチのエアレスタイヤを採用し、パンクリスクとメンテナンス頻度を低減している点も特徴です。

主要スペック

  • モーター出力 0.4kW(定格)
  • 最高速度 25km/h(速度リミッター付き)
  • バッテリー リチウムイオン328Wh(着脱式)
  • 航続距離 最大65km(定地20km/h時)
  • 充電時間 家庭用100Vで約3時間
  • 登坂性能 最大勾配10%
  • ブレーキ 前後機械式ディスク+回生制動

ハンドル中央の液晶メーターには速度、残量、走行モードが表示され、Bluetoothでスマートフォンと連携すると走行ログの記録やバッテリー診断が可能です。

活用シーンとターゲット

スズキは主な利用シーンを次の3点に設定しています。

  • 地方の買い物弱者層が使う1〜3km圏内の日常移動
  • キャンプ場やマリーナなど広い観光施設内での周遊
  • 工場や倉庫、空港での構内移動や警備業務の効率化

最高速度を25km/hに制限することで、道路交通法上は特定小型原動機付自転車に区分されます。16歳以上であれば免許不要、ヘルメット着用は努力義務となり、導入のハードルが低いことが大きな利点です。

法規制と普及への課題

現行制度では歩道通行が認められるのは時速6kmモードに限られ、車道走行時には右折レーンに入れないなど運用面の課題が残ります。また、駐輪場所の確保や盗難対策としてIoTロックや位置追跡サービスの整備が求められます。スズキは自治体や物流事業者と連携し、2025年度内にモニターツアーやシェアリング実証を行い、法制度に合わせて運用ガイドラインを策定する計画です。

スズライドは、軽量な車体と着脱式バッテリーで実用的な航続距離を確保しつつ、免許不要で手軽に使える点が魅力です。高齢者の生活圏を広げる手段としてはもちろん、観光・業務用途でも活躍が期待されます。スズキが二輪開発で培ったノウハウを小型EVに応用した本モデルは、モビリティの裾野を広げる製品として今後の展開に注目が集まります。