ツーリングの旅-兵庫・丹波篠山編-

昔ながらの町並み オフ 投稿者: SLlov7uk

丹波篠山は兵庫県東部に位置し、北摂や京都市内からでもおよそ一時間半で訪ねられる歴史情緒あふれる城下町です。春の桜、夏の深緑、秋の黒枝豆、冬のぼたん鍋と四季折々の味覚と景観がそろい、ライダーにとっては一年中魅力的な目的地になります。国道173号線を北上し、小野新交差点から県道77号線(デカンショ街道)に入ると信号が少なく、のどかな田園風景を眺めながら走れるため、ストレスのないクルージングが楽しめます。

ルート概要

出発地点を阪神間と想定すると、豊能町から国道173号線を北上→道の駅いながわで小休止→小野新交差点を左折しデカンショ街道へ→篠山川を渡って旧市街へ、という片道約60キロのルートがおすすめです。道幅は二車線主体でカーブも穏やかなので初心者でも安心ですが、黒枝豆シーズンやイベント時は観光バスが増えるため早朝出発が快適です。帰りは県道12号線猪名川渓谷ラインを走ると、適度なヘアピンと渓谷美が加わり、往復で異なる景色と走りを味わえます。

立ち寄りたい場所

篠山城跡と大書院

石垣に囲まれた広大な城跡と木造復元の大書院は風格十分。堀沿いの桜並木が満開になる春は特におすすめです。東側の舗装駐車場はバイク専用区画もあり大型車でも停めやすい構造です。

河原町妻入商家群

江戸時代の町家が並ぶ石畳の通りで、電線のない空が印象的です。黒豆スイーツやクラフトビールの立ち飲み処が点在し、写真映えも抜群。ただしバイクは押して歩くのがマナーです。

小西のパン/アインコルン

名物の黒豆パンと黒豆パイは早い時間に売り切れることが多いので午前中の訪問が確実です。包装がしっかりしているためツーリング土産にも向きます。

篠山チルドレンミュージアム

旧小学校を再活用した体験型ミュージアムで、木工や陶芸のワークショップを開催。家族ツーリングなら丸一日楽しめます。

休憩スポット

道の駅いながわ

朝採れ野菜の直売所と無料足湯があり、ツーリングのウォームアップに最適です。営業時間は8時からなので早朝組でも利用しやすいです。

クワモンペ

県道12号線沿いの石窯ピザ店でライダーの列ができる人気店。駐車場は砂利のためサイドスタンドの沈み込み対策を忘れずに。

西紀サービスエリア下り線

舞鶴若狭道に隣接しますが一般道からの出入りも可能です。黒豆ソフトクリームで糖分補給しながら、24時間トイレが使えるのでナイトラン派にも便利です。

道の駅丹波おばあちゃんの里

春日インター至近で広い駐車場と物産館を備えます。芝生広場でストレッチをしつつ愛車を眺めれば長距離走行の疲れも軽減します。

走行のポイントと注意点

デカンショ街道は直線基調ですが農耕車両が合流するT字路が点在します。黒枝豆や栗の収穫期は軽トラックが多く減速の判断が遅れやすいので注意してください。猪名川渓谷ラインは連続ヘアピン区間があり、速度が落ちた四輪車を無理に追い越さず車間を確保すると安全です。冬季は橋上が凍結しやすく、11月下旬から3月上旬はチェーン規制情報を確認すると安心です。

丹波篠山は走る楽しさと食・文化体験を一度に味わえるエリアです。往復120キロ前後と距離は控えめながら、景観と観光スポットが濃縮されているので満足度が高く、午後には帰路に就ける手軽さも魅力です。黒豆や蕎麦、猪肉など季節ごとのグルメを目的に再訪すれば、同じルートでも新たな発見があります。時間と心に余裕を持ち、安全運転で城下町の穏やかな空気を楽しみながら丹波篠山ツーリングを満喫してください。